No.461 2017年の鉄道旅行まとめ 後編
9月 千葉県内の東端と南端を攻める旅
その名の通り、千葉県の東端と南端を攻めた旅でした。期間限定で千葉県内のJR線などが乗り放題になるサンキューちばフリーパスが発売される、という事で突発的に行いました。このフリーパス、2日有効で路線バスも利用できるので便利な切符です。総武本線に乗って銚子へ。2015年の夏季旅行では銚子までは訪れていたが今回は更に東を目指し、銚子電鉄へ乗車。総武本線銚子駅からそのまま東に延びて半円を描くように路線が伸びており、6.4kmの路線距離に10の駅があるローカル線です。 走行している車両も古く趣のあるものですが、終点の外川は、駅開業当初の木造駅舎が今でも現役で使用されており、こちらもとても趣があります。
途中駅の本銚子駅は2017年の24時間テレビで改築され、観光客が多く訪れて観光地化していました。下車はしませんでしたが・・・。
外川→【銚子電気鉄道】→犬吠
ひと区間だけ乗って犬吠で降ります。犬吠埼の最寄り駅で、土産屋も併設されている、途中駅では大きい方の駅です。
駅から歩いて10分程で犬吠埼に来れます。千葉県並びに関東地方最東端の地で、高山や離島を除けば、日本国内で最も早く初日の出を拝める場所として有名です。
犬吠→【銚子電気鉄道】→銚子→【総武本線】→成東→【東金線】→大網→【外房線】→安房鴨川→【内房線】→江見
東端を攻めた後は海と列車を見に、鴨川を目指します。東金線も外房線も太平洋沿いに進んでいますが、ちょっと距離を置いた所を走行しているので海はあんまり見えません。
江見で下車、そこから徒歩で2.5km程歩き、房州大橋に到着しました。海と列車を混ぜた写真が撮れるスポットです。ここで2本列車を撮影しました。 ・・・7月旅行で海と列車を混ぜた写真がうまく撮れなかったので、それのリベンジ目的です、実は。 江見駅自体も趣があるものです。
江見→【内房線】→館山
館山駅からJRバス関東安房白浜行のバスに乗って、野島埼灯台へ。
野島埼灯台
千葉県の最南端、野島埼灯台。 着いた頃にはすっかり暗くなっていて灯台の中には入れませんでしたが、太平洋上を行く船の明かりや伊豆大島が見えたりして綺麗でした。 そして何より、真っ暗・・・。天の川が見れるスポットとしても有名なようです。
今年の夏季旅行は最大規模とはいえ1日で終わり、物足りなさがあったので、2017年の秋旅行はやや大規模に行いました。旅行のテーマは「紅葉を見にい"こうよう。"」。 という訳で、1日目は仙山線を乗車しました。
上野→【山形新幹線】→山形
寝坊をしてしまい、予定より一本後のつばさ号に乗って一気に山形駅へ。到着後、暫く時間があったので、山形城も訪問しました。 紅葉が美しかったです。
仙山線に乗って面白山高原駅へ。本来なら山寺駅も訪問する予定だったが、前述した寝坊のせいでパスすることに・・・。 面白山高原駅は仙山線の快速列車にスルーされる、秘境駅一歩手前の駅。近距離用の券売機あり、ICカードは利用不可。 駅直結のスキー場も営業していたようですが、現在は無期限休止中でリフトとかがそのまま残されています。 駅周辺は紅葉川渓谷が広がり、僕が訪れた時は綺麗な紅葉が広がっていました。 駅名は面白いからそういう名前が付いた訳ではなく、山の面が白いことから面白山、面白山高原という名前がついてます。
2本列車を撮影後、唐突にスコールがやってきて、待合室に避難。列車本数が少なく、2時間待ち&待合室はDOCOMO電波圏外ということで、大分暇でした・・・。 仙山線普通列車に乗って仙台へ。ここから仙台へは約42kmと意外と近いです。
アエル展望台
仙台駅のデッキに直結している高層ビル、アエルの最上階は展望台になっています。入場料は無料です。杜の都、仙台の街並みを望めます。 ビル内での展望台への案内もあまりなく、あまり知られていない感じがします。
仙台からは地元まで、常磐線で只管南進しました。 まずは原ノ町まで。2016年12月に復旧した新区間(駒ヶ根~浜吉田)も初乗車しました。
原ノ町で最初の系統分離。浪江行に乗り換えます。小高~浪江間は2017年4月に復旧したばかりの区間です。2015年夏季旅行では原ノ町から竜田まで代行バスに乗っていました。 小高駅で地元の方と思われる方が1人下車しただけで、乗客のほぼ全員が原ノ町から浪江まで乗り通していました。
浪江駅に到着。 駅周辺は2017年春に避難指示が解除されましたが、まだ住民はあまり戻っていないようで、建物の多くは原発事故が発生した当時のまま放置されており、人気は殆どありませんでした。 町役場の近くはある程度人気があったのですが・・・。 浪江からは原発事故の影響で今なお不通となっている区間。富岡駅行の代行バスに乗ります。後述する富岡駅の復旧後、代行バスの本数は1日2本から5本に増やされました。 乗客の大半は住民ではなく、鉄オタと思しき方でした。
富岡駅
竜田~富岡は2017年10月に復旧したばかりの区間。富岡駅は津波で流されてしまいましたが、線路はそのままに駅を北に移設して復旧しました。 浪江駅同様、時間帯限定の有人駅。 駅には食堂を兼ねた売店が設けられています。列車の待ち時間などに買い物や食事ができるので便利です。 駅周辺は浪江同様17年春に避難指示が解除されており、現在は集合住宅やホテル、ショッピングモールが建てられており、復興が急速に進められているようでした。
秋旅行の2日目は以前から行こうと思ってたのに中々行けなかった(いや行こうと思わなかった)しなの鉄道線と小海線を乗車しました。
高崎→【信越本線】→横川
最初に横川駅へ。群馬側の信越本線はここで一旦途切れます。 横川駅自体の説明は省略。 JRバス関東軽井沢駅行に乗って峠を越え、軽井沢駅へ移動します。
軽井沢駅からしなの鉄道線に。小諸で乗り換えで上田まで乗車。 余談として、上田駅に到着後、駅内の個室トイレにスマホを置き忘れるというトラブルがありました。駅入口から数分歩いた所で気づき、急いで戻ったらスマホはそのままトイレに置かれてありました。 危うく信州でスマホを紛失するところでした・・・。トイレ内でスマホを使う人は多いと思いますが、皆さんも気を付けてください。
上田城。真田氏が築城したお城です。サマーウォーズに登場しましたが、大河ドラマ、真田丸の影響でより一層有名になりました。僕が訪れた時は、甲冑を着た観光客が多くいました。
小諸から標高1000m以上の高原地帯を走行する高原列車、小海線へ乗車。 この路線の見どころは小淵沢~小海間でしょうか。小海以北では小諸~途中駅間の利用など地元の方による利用が多いものの、小海以南は地元客の利用は減り人気の疎らな山岳地帯を走行します。 小海以南では紅葉した山々がとても美しく、乗客の多くが窓から写真を撮っていました。
JR線で最も標高の高い場所にある駅、野辺山駅。その標高は1345m。スカイツリーや高尾山、筑波山等よりもずっと高い場所に駅があります。 駅周辺はいくつか観光客向けの施設がある他、高原野菜を栽培している畑が広がります。 因みにここ以南はSuica首都圏エリアなので、東京までSuicaだけで帰れます。ここから東京駅まではICカード運賃で3,348円です。まぁ、そういう人はあまりいないでしょうが・・・。
12月 会津鉄道
11月旅行で飽き足らず、12月も旅行を実施することに。行先は鉄道では1度しか訪問していない福島県会津地方。 今旅行で使用したのはゆったり会津 東武フリーパス、喜多方Ver。東武スカイツリーラインor東武アーバンパークラインの発駅から下今市までの往復乗車券と、下今市から喜多方&東武日光までのフリー乗車券がセットになったものです。 コスパに優れた旅行になったとワイトもそう思います。
北千住→【東武伊勢崎線(スカイツリーライン)】→【東武日光線】→南栗橋→【東武日光線】→東武日光
まずは東武日光まで行きます。・・・が、東武日光に行くのはただ単に乗り鉄目的。東武日光駅の近くに、JR線の日光駅が立地しています。昨年はそれで訪れたばかりなので、乗ってきた列車で折り返し。
東武日光→【東武日光線】→下今市→【東武鬼怒川線】→【野岩鉄道会津鬼怒川線】→湯西川温泉
2番目に訪問したのは湯西川温泉。駅のホームが山岳トンネル内にあるという、珍しい構造の駅です。同様の構造の駅は群馬・新潟にもありますが、それ以外では湯西川温泉駅が唯一です。 トンネル内とはいえ、ホームのすぐ先がトンネルの出口となっている他、駅のホームへはエレベーターも使えます。 因みに有人駅で、駅舎には道の駅湯西川も併設されています。駅周辺は道路もトンネルに挟まれているだけあって、住居は見当たりません。また、既に雪が積もっていました。
湯西川温泉→【野岩鉄道会津鬼怒川線】→【会津鉄道会津線】→湯野上温泉
次に訪問したのは湯野上温泉。本州では唯一の、茅葺屋根の駅舎を持つ駅です。駅近くには足湯も併設されています。
その次に訪問したのは塔のへつり駅。 変わった駅名ですが、塔のへつりの「へつり」とは現地の方言で断崖のこと。観光地、塔のへつりへの最寄り駅となっている駅で、駅周辺は民家はあまりない、所謂秘境駅です。 乗車駅証明券発行機なし(但し待合室に両替機がある)、IC利用不可。 観光地、塔のへつりへも訪問しました。荒々しい岩肌と、エメラルドグリーンの川が美しかったです。
会津若松へ到着。8月に家族旅行で会津若松に来たばかりなので、駅周辺でポケモンGOをやった後は磐越西線に乗って喜多方へ行きました。
ラーメンの街、蔵の街、喜多方の玄関口となる駅です。 駅周辺は喜多方の市街地が広がり、道路沿いに飲食店が並びます(但し駅の反対側はなんにもないという、地方都市あるあるの光景も広がっている)。 折角ここまで来たからにはラーメンを食おう、ということで駅近くのラーメン屋さんで喜多方ラーメンを食って喜多方を後にしました。 正直、ラーメンを食いに"きたかった"・・・というのもあるのかも(ダジャレ)