No.374 上越線レポート後編

前編からの続き。

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水上駅にて。ここで115系2両編成による上越線長岡行きへ乗り換えます。
人口希薄地帯の為、ここから長岡方面に向かう列車は1日にたったの5本(土日や多客時は6本)しかありません。
この方面に行こうと考えてる方は、よく時刻表を確認し、計画を立ててから乗車して下さい。
・・・という閑散区間ですが、列車内は登山客や、新潟方面へ向かう青春18きっぱー達でそれなりに混雑。
水上から乗っていた客も、殆どがこの列車に乗り換えていきました。
冬になると、今度はスキー客が増えます。
越後中里、岩原スキー場前、上越国際スキー場前といった、駅前がスキー場という所も多いですからね。
列車にとって、雪は敵ですが。
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今年度中に、この区間E129系という新型車両が導入される様です。見た目はE721系と似てます(というか、同じ)。
115系の方が味があって僕は好きですが・・・。

それと、この上越線には大変興味深い駅があるんです。
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そう、土合駅です。
上越線には2つ、山岳トンネルの中にホームがある駅があり、1つは湯檜曽駅、もうひとつがこの土合駅です。
(他に山岳トンネル内にホームがある例としては、ほくほく線美佐島駅野岩鉄道湯西川温泉駅北陸本線筒石駅があります)
窓から見えているのは地上へ出る階段・・・ですが、綺麗に撮る事が出来ませんでした。
悔しい。
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仕方なくwikiから引用です。
なんと、486段もの階段を登らなければ地上へ出られません。高低差は約80mもあり、ホームから改札へは約10分も掛かります。列車から降りた瞬間から、登山の始まりなのです。
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勿論、駅周辺にコンビニなんて贅沢なモノはある訳無いし、民家すら全く無い、所謂秘境駅のひとつです。
そういう事もあって、この駅の利用客は殆どこの地下ホーム目当てか、登山客となっています。
土合駅の一日の乗車人員は21人です。秘境駅としては比較的多めです*1
僕が乗っていた列車からもかなりの人数が降りていきました。逆に数人程、乗ってきた客も。
夏になると「一村一山」という土合行きの臨時快速も運行されます。
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待合室です。
ちゃんとトイレもあり、しかも綺麗に整備されています。素晴らしいですね。
地下深いトンネル内という事もあって、夏なのにひんやりしてます。地元住民に迷惑を掛ける事もありません。
駅寝をする環境は頗る良いですね。
僕は怖いから駅寝はしないけどさ。
因みに上り線(水上方面)ホームは地上にあります(湯檜曽も同じく)。
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折角だから湯檜曽も紹介しておこう。
ここも山岳トンネル内にありますが、こちらはトンネルに入ってすぐの場所にあります。
駅付近は建物が多いです・・・土合駅よりは。
駅名標が見えませんが、一応(国鉄のではなく)新しいタイプのモノが使われています。
ここでも何人かが、トンネル内のホームに興奮しながら下車していきました。
パッと見、地下鉄にも似てますが、全く違います。実際に訪れてみれば、そのインパクトが分かるかもしれませんね。
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新潟支社の路線図。
さり気無く、上越線ループ線が描かれてありますね(路線図左下)*2
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越後中里を過ぎた辺りから建物が目立ち始め、暫くすると、越後湯沢駅に到着します。
熱海駅と共に、温泉地にある新幹線駅のひとつです。駅は観光客で賑わってます。
また、ほくほく線経由で富山,金沢方面へ向かう特急への乗換駅にもなっています(北陸新幹線が開通するとその役目は終えますが・・・)。
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お土産が沢山売られています。まるで駅舎がお土産屋さん。
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でも活気があるのは駅の中だけ・・・でしょうか。商店街の人影は疎らです。
地方都市でよく見られる光景です。
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別アングル。
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水上行きにご注目(越後中里行きは水上まで到達しません)。
改めて見ると、如何に本数が少ないのかが、よく分かります。水上行きの終電は、なんと17時56分。・・・早すぎる。
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左からほくほく線普通列車(HK100系)、特急はくたか(683系)、上越線普通列車(115系)。
て・・・あれ?長野色の115系がいるぞ?
と思ったら、此奴は元々長野総合車両センターにいた115系でした。
中央本線-篠ノ井線に211系が導入された影響で、転属された模様。

写真無

夕食として立ち食いそばを食べます。
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帰路は上越新幹線で帰りました。雷雨が激しくなる内に、ね。
上越新幹線に関しては高崎~越後湯沢(~長岡)間が殆どトンネルなので、面白味は全くありません。

*1:参考として、同じく秘境駅として知られる男鹿高原駅の一日の乗車人員は0.89人。

*2:但し、どちらも下り線(長岡方面)には無く、上り線(水上方面)にあります